2017年5月3日水曜日

平野弥 究極のオリーブオイル、ワインとお料理の実験的マリアージュ会



素晴らしいと絶賛されるオリーブオイルの会です。

案内文(抜粋)
今回使用するオリーブオイルは、われわれがこれまで知っていた従来のオリーブオイルとは根本的に異なります。既存のどんな高級などんな高額なオリーブオイルを持ってきても、それらでは決して表現できなかったすばらしい味覚的感動的世界が広がります。・・・このまだ誰も出会ったことのない精神的な世界への道筋を探求することが今回テーマです。



今回使用するオリーブオイルは、単一畑・単一品種のオリーブから圧搾され生産された希少なものなのです。(案内文つづき)
スプーンで12種類のオリーブオイルを試飲してから食材やワインと合わせる形式で進みます。オリーブオイルそのものの情報はほとんどありません。試飲の開始です。



FR(ブレンド)
南国フルーツ、むっちりした味わいで、キウイフルーツの風味と、辛い一味唐辛子のような尖った辛味がある。オリーブオイルに感じるキウイフルーツの香りや風味、シチリアっぽい尖った辛味、とろっとした舌触りのオイリーさは、これ以降のオリーブオイルすべてに共通する。



FRCIB
丸く柔らかいアタックで、丸みがあり、真剣や針のような鋭利さを思わせるような、つんざく鋭い辛味が後から出てくる。



FRCIC
独特な風味。バニラの旨みやミルクの風味と旨みがある。



FRCIP
キウイフルーツ種付近の風味やドラゴンフルーツのような風味がある。辛さもある。



PACAP
先端が丸い状態で、ふっくらと膨らんで口奥へとやってくる。その後、口中央辺りでまろかやかな丸い球体に膨らむ。内部の密度は均一で境界は感じられない。あとから辛味が出てきて、少しの苦みが追いかけてくる。波動は感じないが唯一世界観を感じたオイル。



MAMUN
ミルククリームでまったりした味わい。後から喉に辛味がきて、苦みが少し強め。



GISAN(会の中での通称:じぃさん)
軽めで丸くて大人しいが、辛味は強くくる。



GICAN
霧を吹いたようにパーティクル状に分散した空間が丸くあり、上あご奥に辛味がくる。



CACAN(会の中での通称:カカン、カンカン)
香りが柑橘で華やか。オレンジの香りが強くある。味わいもシトロン、シナモンなどの柑橘やハーブに加えて、ミルク感も少しあり、華やかさに安心していると口奥から喉奥へと辛味がくる。一番特徴があって、要素も豊富なオイル。



GAGUB
丸いとろっとした味わいと同時に辛味が立つ。クリーム感のあとに辛味が出てくる。無理にワインとつなげて、とろっとした舌触りを果実味、辛味を酸味やミネラルとすれば、他のオイルはアメリカっぽく、こちらはボルドーのサン・ジュリアンのような感じ。



ANBIC
やわらかく丸い口当たり。味わいの後半に苦みがしっかりとあり、強い辛味がさらに強く主張してくる。



ANBIB
最初の口当たりは前者のANBICと同じで、やわらかく丸い。そこから辛味が喉奥へとクーンっと突いてくる。

オリーブオイルだけを12種類試飲してみました。エスプリデュヴァン輸入ワインのような瑞々しさを想像していたので期待していたものと違っていたのは残念でした。
期待との違いで思い浮かぶのは、シャボン玉のように繊細で躍動感ある世界観を感じるものを想像していたのに対して、今回のオリーブオイルに感じたのは酢酸ビニールをストローで膨らませる風船玉(ビニール風船)のような面白さでした。

以降、食材との組み合わせとワインに移ります。(でも、ほとんどオイルとの相性見ていません)